9月24日。
お馴染みのこの場所。
『旧陽成小学校体育館』
この日は、作業服を着た高校生が集まっています。
彼らは…??
れいめい高校工学科2年生の皆さんです!
(高校生と一緒に説明を聞く福永幸央さん)
れいめい高校では、産学官連携として『若手育成プロジェクト』という「土木」や「建築」に対する担い手を育成するプロジェクトが取り組まれています。
今回はその取り組みの一環として、「現場」を体験しに来られていました!
その様子をご紹介します。
是非、最後までご覧ください。
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早速!
24日に、れいめい高校の生徒の皆さんが体験したのは、『コンクリート打設』!
まずは、生コンクリートの「受入検査」を体験!
「受入検査」とは…
施工者が発注したコンクリートが、発注条件の品質や種類等に適しているか検査すること。
(主な検査内容)
・スランプ試験
・空気量
・塩化物量
専門の受入検査業者の方と一緒に厳しく検査します!
コンクリートの受入検査が終わったら、長靴・軍手を身につけて、いざ体育館内へ!
高校生たちの視線の先には…
生コンクリート!
(株)祁答院土木代表取締役坊野誠一郎さんが高校生たちにレクチャーします!
交代交代でコンクリート打設を体験!
道具を正しく使うには角度も重要。
そして、生コンクリートを均す作業へ!
坊野さんがお手本を見せてくれます。
その後、高校生もチャレンジ!
うまくできるかな?
見事綺麗にできました!!
そして、今回若手プロジェクト史上初!
「ポンプ車」を使ったコンクリート打設に挑戦!!
「以外と重っ!」と声が聞こえます。
ポンプ車でコンクリート打設をするのは大変貴重な経験。
高校生の皆さんもワクワクしている様子!
また、職人技を至近距離で見学する場面も!
スピードが大事!
そして、先にコンクリート打設体験を終えたグループが舞台上へ。
福永さんが工事の流れについて説明します。
舞台からもう一方のグループを見守る高校生たち。
そんな姿を見て、『上から見学しても良いよ!』と福永さん。
床材から作られた階段を上ってキャットウォークへ。
そして無事、全員「コンクリート打設」を体験することができました!
それでは、れいめい高校の生徒の皆さんにインタビュー!
れいめい高校野球部所属!
❚ 新町織翔さん
(写真中央)
『使ったことがない道具での作業だったので難しかったです。あんまり上手にできなかったけど、完成したらこの場所で楽しく野球の練習がしたいです。』
室内練習場『PLAY SPACE YOZEI』として、10月末オープン予定のこの場所。
れいめい高校野球部の皆さんもこの場所を利用する日が近そうです♪
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将来は土木関係の仕事に就きたい!
❚ 福山怜志さん
(写真中央)
『他の学校では体験できない貴重な経験になりました。コンクリートを均したり量を調節したりする作業が難しかったけど、最後は綺麗にできたので嬉しかったです。ポンプ車での打設は思ったより重くて大変でした。』
(竹バットで素振りをする福山さん。「ブンッ!」と音がするほどの勢い。)
中学生の頃からの夢!
❚ 久徳翼さん
(写真左:久留翼さん、写真右:満旭人さん)
『中学生の時に土木関係の職場体験に行って、そこで人との交流と責任感のある仕事にとても魅力を感じて大工を目指すようになりました。今日の体験も技術が詰まった作業で楽しかったです!』
きっかけは叔父の姿を見て!
❚ 満旭人さん
『叔父が建設の会社をしていて、いつもはちょっと”おちゃらけて”いるのに、仕事をしているときは凄くかっこよくて!その姿に憧れて建築の仕事がしたいと思いました。今日は将来に役立つ良い経験ができました!』
そして、れいめい高校の先生にもお話しを伺いました!
工学科で指導をされている平剛生先生。
(写真左:平剛生先生、写真右:福山幸央さん)
『れいめい高校では、7年前から産官学連携として若手育成プロジェクトに取り組んでいます。今回のポンプ車でのコンクリート打設は、初めての体験実習となりました。このような現場での学びは、生徒たちにとって進路実現に向けた貴重な経験になると思うので有難いです。』
また、この施設についてれいめい高校野球部監督の湯田太先生は、
『気軽に練習ができる場所を作っていただいて本当に有難いなと思います。そこに今回生徒も携わることができて。地域の方々の思いが詰まった場所なので、北薩から甲子園に行けるように恩返しできればと思います。これから腹いっぱい練習させていただきます!』
市内で硬式野球ボールを気兼ねなく使用できる室内練習場は極僅か。
湯田先生の「腹いっぱい」という表現は、室内で硬式野球ボールを思い切り使って練習ができる場所という意味でした。
そして、高校生に指導された坊野誠一郎さんは、
『凄くやる気を感じましたね。目が輝いていて。経験したことのないことに対して、本当に興味を持って取り組んでいるんだなという姿勢を感じました。現場を実際に見るだけでも、生徒たちにとっては刺激になると思います。これからも現場を見に来て欲しいですね。』
(写真左:坊野誠一郎さん 指導する様子)
さらに、見学に来られた株式会社O’s company代表取締役の大上泰弘さんは、
『現場で建築の楽しさを見て、知ってもらうことで、地元の企業に就職、もしくは自分たちで事業を起こしていって欲しいですね。この仕事は色々な業種の方々と進めていく仕事なので、コミュニケーションがとても大事だと思います。高校生には、スポーツ等を通してそういったスキルも是非身につけて欲しいですね。』
(工事着工日に解体作業を進める大上さん)
そしてもう一人。
高校生の傍でサポートをされていた今吉麻衣さんは、
『普段は施工管理と事務の仕事をしています。書類をまとめる仕事が多いですが、今日のように実際の現場で体験したり、工事が進んでいく様子を見たりするのはとても楽しいです。』
そんな今吉さんは現場で経験を積んだ後、『土木施工管理技士2級』を取得!
これからも建設業界で楽しく仕事がしたいそうです。
最後に、旧陽成小学校体育館・プールの跡地利活用プロジェクトの代表、株式会社FRONT-A専務取締役の福永幸央さんは、
『高校生が実際に作業する姿を見て、将来の仕事に繋がれば良いなと思いました。建設業といっても色々な仕事があるので、どの仕事が一番自分に合うかを経験してから進路を決めて欲しいなと思いました。』
と、コメント。
(作業の様子を見守る平先生、福永さん、坊野さん)
そして視線の先には、黙々とコンクリートを均す生徒の皆さんの姿。
『なかなか交代しないですね(笑)』と福永さん。
生コンクリートを運ぶ班は順番待ち。
少し退屈そう…?
その後交代で作業をし、無事に完成!!!
見守っていた大人からは沢山の誉め言葉が溢れました。
れいめい高校工学科の皆さんお疲れ様でした♪
最後に、一息ついている生徒さんに声をかけると…『働いた後のコーラは一味ちがう!』と返ってきました!
汗を流して一生懸命体験したからこそ、いつものコーラがより美味しく感じたのではないでしょうか。
大人から子どもへ。
子どもから大人へ。
「建設業」の担い手を絶やさないよう、現場でしか感じることのできない楽しさや魅力があるということを、れいめい高校の生徒の皆さんに感じていただけたのではないでしょうか。
さらに、この記事を通して多くの若者に届きますように。
高校生に伝えたい、「建設業」の魅力!!
皆さんの将来の夢はなんですか?
それでは。
(2021年9月24日取材:早水奈緒)
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