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誰かの幸せのために。おべんとうのお店「りたごはん」

薩摩川内市平佐町に誕生したお弁当のお店「りたごはん」

「りたごはん」は薩摩川内市平佐町に2022年5月に開業。
Instagramアカウントは(@ritagohann0301
マンションの一室と隣接するきずな薬局でお弁当をテイクアウトすることができる。
メニューは日替わりでスイーツもあり。
時折新メニューも登場しお客さんを楽しませてくれる。
手づくり、丁寧な作業をモットーに頑張る3人に話を聞いた。

▲りたごはんのメンバー


『お弁当屋さんをしたい』中学時代の同級生との再会をきっかけに思いは強く…

きずな薬局を開いている笹川ゆかりさん

笹川さんは りたごはんに隣接するきずな薬局を営む薬剤師さん。
笹川さんは薩摩川内市にあまりお弁当屋さんというものがなかったことから
お弁当屋さんをしたい、世の中のお母さんたちがたった一日だけでも、
一食だけでも準備に追われず自分たちの提供するお弁当で
ホッとできる時間を過ごして欲しい。
さらに子供たちにとって安心安全な家庭料理の味を届けたい。
と常々思っていた。

そんなことを考えていた時、再会したのが笹川さんの中学の同級生
下永田美香さんだ。

幼稚園の給食室で幼稚園児たちに給食を作っていた下永田さんと再会し
笹川さんは「一緒にお弁当屋さんをやろう!」と下永田さんをスカウト。
子どもたちに安全安心な食事を。
二人のお弁当への想いは「りたごはん」を開業することになるのだ。


りたごはんの名前の由来は「利他(りた)」の精神から

りたごはんの名前の由来って何ですか?
もしかしてお子さんの名前とか?それとも何かの頭文字?
そう聞くと三人が声をそろえて「良く言われる~」と笑った。

りたごはんの名づけの親は下永田さんらしい。
下永田さんは子育て支援員の勉強もしていた。
ある日講演に参加したところその時、先生が「利他の精神」について
語っていたという。

利他とは他人の利益になるように図ること、
自分のことよりも他人の幸福を願うこと、だという。

下永田さんはこれだ!と思ったそうだ。
誰かの幸せのためのお弁当。
それが「りたごはん」の名前の由来となった。


嬉しいことに思った以上の忙しさに、そんな時現れた縁の下の力持ち!
2022年に5月に開業して二カ月ほどたったころ、
笹川さん、下永田さんの二人は忙しさに追われていた。
繁盛は嬉しいことだが、二人ではまかなえない部分も出てき始めた7月頃
救世主のように新たな仲間が加わることになる。

笹川さんが営むきずな薬局のスタッフ松元範子さんだ。
松元さんはきずな薬局のスタッフ・Instagramの中の人・調理補助・配達など
八面六臂の活躍をする「りたごはん」の名バイプレーヤー。
「ふたりのお弁当に対する思いを見てきたからこそ、手伝いたいと思った」
そんな思いを胸に7月から新生「りたごはん」が始動することに。


お弁当は手作業、丁寧な仕事がモットー

りたごはんの特徴は手間暇かけ作られたすべてのお惣菜。
野菜のカットもその日その日で全て自分たちでカット。

安心で安全で子供たちに食べさせたくなるようなお弁当。

(この日のお弁当は白身魚の甘酢あんかけ弁当)
もちろんメニューはこれだけにとどまらない。
毎日変わるメニューは私たちの気持ちもわくわくさせてくれる。
リピーターも多く、スタッフ全員が口をそろえて言っていたのは
「感想や反応を貰えることが作っていて一番うれしい」そうだ。


Instagramだけでなくこんな風に手書きのメッセージも。


今後はいつでもりたごはんを食卓に並べて欲しいという気持ちで…

最後に笹川さんに今後の「りたごはん」の展望をうかがった。
「今後はりたごはんをいつでも食卓に並べて欲しいという気持ちから
冷凍食品にチャレンジしたいと考えている」という。
りたごはんではスイーツとしてチーズケーキも人気。
チーズケーキはすでに冷凍での販売を行っているというが、
惣菜はまだ。
今後、総菜の冷凍化が出来ればさらに食卓には笑顔が広がるだろう。

 

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りたごはん

平佐町3743-1エルサラクシナ107号室
(きずな薬局となり)

営業日:月曜日~金曜日
時間 :11時~18時まで受取OK
※お弁当3個以上で配達もできます
(配達時間は11時~12時)

お値段:日替わり弁当 650円
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(2022.11.10取材 文・写真 加藤知衣子)