“若者がゆるく集まれるコミュニティをつくりたい”
いちき串木野市在住の橋口毬花さんが企画・開催した“ファインダー越しから始まる交流イベント”、「写ルンです会produced by On aime…! in 旧冠岳小学校」。参加者は、【カメラマン】、【モデル】もしくは【カメラマン兼モデル】を担い、フィルムカメラやデジタルカメラ、スマートフォンを使って校内を自由に撮影。活動の目的は、好きなことややりたいことを気軽に共有できる若者の“ゆるい”コミュニティづくり。
1.はじめに
突然ですが、「若者の交流の場」と聞いて思い浮かべるのはどのような場面ですか?
今年22歳の筆者にとってそれは、学生時代からの友人との付き合いが最も身近でした。「どこ行く~?」と聞けば、「いつものとこでいんじゃない?」と返ってくるような交流。それはそれでかけがえのない、これからも大切にしたい時間です。
しかし、今回の「写ルンです会」に参加・取材する中で、自分が新しい出会いを求めていたことに気が付きました。
そんな若者の新しい交流のカタチ「写ルンです会」と、主催者・橋口毬花さんの想いをお伝えします。
【目次】
(写ルンです会主催者・橋口毬花さん)
2.「写ルンです会」とは
“ファインダー越しから始まる交流イベント”!
参加者はそれぞれ【カメラマン】、【モデル】、【カメラマン兼モデル】を担い、若者の間で特に人気を集めている“写ルンです”や、デジタルカメラ、スマートフォン等を使って、旧冠岳小学校の校内を自由に撮影。
(※“写ルンです”・・・富士フイルムが販売している「レンズ付きフィルム」)
撮影前は、バースデーサークル(アイスブレイク)で初対面の参加者同士の緊張をほぐし、その後、3~4人のグループに分かれて校内を散策!撮影開始!
3.主催者・橋口毬花さんの想い
今回、「写ルンです会」を企画・主催したのは、いちき串木野在住の橋口毬花さん。
「あれ、どこかで聞き覚えのあるお名前…?」と思われた方、正解です!
9月~11月放送していた『ナオとマリカのA Cup of Radio』の、マリカさんです!
マリカさんは、FMさつませんだいでは「イワシとわたし」でお馴染み!『下園薩男商店』に勤務しながら、個人の活動として執筆活動、アクセサリー制作・販売、町づくりコミュニティへの参加…などなど幅広すぎる活動をされています。
そんな多芸多才なマリカさんが、「写ルンです会」を開催した理由は、
“コミュニティづくりの一つとして「写ルンです会」を開催し、いちき串木野市に若者の“ゆるい”拠点をつくりたい!“
という想いから。
実はマリカさんは「いちき串木野市生福冠岳エリア創発コミュニティ“えんたく”」の活動の一つ「よりみち会議」に参加中!
その話し合いの中で、コミュニティづくりの一つとして「写ルンです会」を企画されたそうなのです。
※“えんたく”とは…いちき串木野市の生福と冠岳地域について、“円卓を囲ってお茶をするひと時のように…地域の和に入り、フラットに話しをする関係性であることをめざした創発コミュニティ”のこと。
※“よりみち会議”とは…令和3年3月に閉校した旧冠岳小学校の活用やその周辺地域の未来を、住民と一緒に考え、アイデアを提案し、企画していく会議のこと。
そして、“いちき串木野市に若者のゆるい拠点をつくりたい!”と思った理由については、
・若者同士が気軽に参加できる拠点づくりがしたい!
・「これ好き!」「こんなことやってみたいな!」を“ゆるーく”共有できる仲間を集めたい!
・町の魅力を知らずに去らないで…誰でも地域でできることは沢山あることを知ってほしい!
・若者がいちき串木野市にわざわざ訪れたくなるような拠点をつくりたい!
と、若者のコミュニティと、いちき串木野市の町づくりの2つの想いがありました。
実際に今回の参加者は、いちき串木野市外からの参加者が多く、このイベントがいちき串木野市を訪れる一つのきっかけに。
また、参加者からはこんな声も聞こえてきました。
「私は大学のサークルがきっかけでカメラが好きになりましたよ~!」
『2週間に1回のペースでソロキャンプをしていて、めっちゃ楽しいですよ!おすすめです!』
「いつかアメリカに行ってみたいって思ってる!」
『古着が好きで、いつかお店とかできたら良いな~って!まだ模索中~』
「自分もイベントを主催したりしていて、空き家の活用に興味があります!」
という声。
主催者マリカさんが思い描いていた、「好き」や「やりたいこと」を“ゆるく”共有できるコミュニティができていました。
他県で学生時代を過ごし、過去にも3度「写ルンです会」を開催していたマリカさん。
鹿児島・いちき串木野では初めての開催!
マリカさんにその手ごたえを聞くと、
『鹿児島・いちき串木野で同世代と繋がれる環境がつくれて良かったです。「次は行かなくていいかな」ではなく、「次回も参加したい!」って思ってもらえるように、実は色々工夫したんです。その結果、みんな時間いっぱい楽しんでくれて、「時間足りなかった~」って声が聞けたのでちょっと安心しました。人と出会えるゆるーいコミュニティがあるんだなとか、ちょうど写ルンです会で串木野に来たから「この後一緒にランチ食べ行かない?」とか、そうやってどんどん派生していったら良いなと思います!』
また、「写ルンです会」に参加されたBさんにお話しを聞くと、
『楽しかったです!小学校という場所も普段撮らないし、新鮮でしたね。あとは撮る側(カメラマン)の発見がありました。「なるほど、そこから撮るんだ」みたいな(笑)人によってそれぞれで、面白かったです。意外と?結構?みんなとも仲良くできました!』
4.今後の開催について
「写ルンです会」は今後も少人数で“ゆるーく”開催予定!
※開催場所、参加条件、参加応募フォーム等は主催者によって異なります!
(ちなみに今回の参加条件は・・・)
・年齢:10代後半~30代前半
・撮ることに興味があるヒト
・撮られるのに興味があるヒト
・繋がりがほしいヒト
・やりたいことがあるヒト
・やる気があるヒト!
また、「こんなことしてみたい!」や、「イベントの企画をしたい!」、「写ルンです会したいです!」などの相談は、マリカさんのInstagramまたはメールにて受付中!
https://www.instagram.com/on_aime_kagoshima
▼メール
kuchihashi.works@gmail.com
一人ではできないこと、勇気がでないことも、きっとみんなで揉んでカタチにできると思います!
一緒に若者のコミュニティづくりと町づくりに参加してみませんか?
5.おわりに
最後に、筆者が参加した感想をお伝えします。
“ファインダー越しから始まる交流イベント”「写ルンです会」は、オープンマインドで同世代の方々との交流を楽しむことができました。
撮影することが一つのコミュニケーションとして成り立っていて、初対面でも不思議と何でも言えてしまいました。
このように、開催場所の旧冠岳小学校は、自然豊かな場所にあり、風の吹くまま気の向くままにシャッターを切り、小学校時代を彷彿とさせる何ともノスタルジックな写真を撮ることが出来ました。
「写ルンです会」を通して、『こういうの好きなんだよねー』や『いつかこんなことしたくてさ』と“ゆるく”語り合える仲間と出会えた喜びと、今後の交流にワクワク・ドキドキしています。
ちなみに、今回のタイトルにある「薩摩Z世代」とは、今回の参加者がいちき串木野市を中心に、薩摩川内市、出水市、長島町、鹿児島市在住の薩摩半島のZ世代が多いことから、筆者がふと考えた言葉です。
「薩摩Z世代」との時間は終始楽しく、会はあっという間の2時間で物足りなさを感じました。
皆さんも“ゆるい”コミュニティから一緒に町づくりに関わってみませんか?
「好き」や「やりたいこと」をカタチにしてみませんか?
それでは!
【2021年12月18日取材・文/早水奈緒】
▼薩摩川内市でフィルム現像スマホ転送!
▼マリカさんInstagram(とっても素敵です!)
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▼FMさつませんだいInstagram
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▼旧冠岳小学校