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《ぼんたんプロジェクト》
ボンタンの可能性は無限大!

 

阿久根を代表する特産品「ボンタン」

分厚い皮に包まれ、酸味と甘みのある爽やかな味が特徴。

 

 

 

そんな「ボンタン」が今、危機的状況に!!

後継者問題木の老朽化問題鳥獣被害による発育問題、等々…

 

「ボンタン」が抱える問題、そして未来を変えるプロジェクトについてある方々にお話しを伺ってきました。

 

是非、最後までご覧ください。

 

 

▼目次

 

  1. ボンタンが今ピンチ!!
  2. 通称「Bプロ」の正体
  3. そのメンバーとは
  4. うまいネ!ボンタンサイダー!
  5. おわりに

 

 

 ボンタンが今ピンチ!!

 

早速まずは、「ボンタン」が抱える問題について。

 

《後継者不足問題》

最盛期は500世帯だったボンタン農家は現在は30軒後継者がいる農家はたった4軒

ボンタン農家の高齢化と跡継ぎがいない状況です。

 

 

《木の老朽化》

現在、実が生る木はすでに樹齢50年近く。

雑木林や竹林が増えたことにより、付近に影ができ生育に影響が出ています。

しかし、人手不足・ボンタン農家の高齢化により手が回らず、年間に約1割以上の木が枯れています。

 

(実が生らなくなったボンタンの木)

 

《鳥獣被害》

木の老朽化に加えて影響が大きいのが鳥獣被害

1年を通して野生の「鹿」が葉を食べ、特に女鹿の繁殖時期は木の下の方がすべて食べられてしまい、ボンタンが実らなくなっています。

 

(鹿が葉を食べたあとの様子)

 

他にも問題は山積み。

ボンタンの木にかかる肥料のコストも年々上昇。

 

(コストを抑えるために、ウニ殻を乾燥させて肥料へ。)

 

 

様々な問題を抱える「ボンタン」

「このままでは阿久根のボンタンがなくなってしまう…」

 

そこで、阿久根の「ボンタン」の未来を変えるべく、立ち上がったプロジェクトがありました。

 

 

 

 

 

 通称「Bプロ」とは

 

「ボンタン」の未来を変えるプロジェクト

『ぼんたんプロジェクト』!

 

(左から、盛永直樹さん、盛永宏史さん、中村昭雄さん、下薗大樹さん)

 

2017年に、ボンタンの魅力を日本各地へPR、また販路拡大や付加価値の向上を目指し、ボンタン農家4名地域おこし協力隊1名で結成されたプロジェクトチーム。現在はボンタン農家の4名で活動中!

 

 

【これまでの活動】

結成後すぐに始まった活動「ボンタン湯」。分厚い皮のボンタンの特性を活かし、銭湯にボンタンを浮かべ、香りを楽しんでもらうという活動。見た目のインパクトもあり、阿久根ボンタンが知られるきっかけにも。

 

そして、その活動の実績がこちら!!

鹿児島市内11店舗から始まった「ボンタン湯」

なんと…

 

 

と、とんでもない勢いで全国へと広がりました!!

なぜ、ここまで繋がることができたのかというと…

 

実は、銭湯業界でも後継者不足や若者離れ等といった社会的な課題があり、ボンタン農家と課題が似ていることから「農家」×「銭湯」のコラボが実現したそうです。

 

▼「ぼんたんプロジェクト」Instagram

 

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▼ 【HP】Akune to Bontan

https://akunetobontan.com/

 

 

【現在の活動】

詳しくは後ほどご紹介しますが、現在「ボンタン」を使った美味しい商品を開発!現在、クラウドファンディング挑戦中!!

▼クラウドファンディング応援ページ

https://camp-fire.jp/projects/view/441331

 

 

 

そして…

『Bプロ』にはどのようなメンバーの方々がいるか気になりませんか?

ご紹介いたします!!

 

 

 

 

 『Bプロ』メンバーとは

 

結成から4年以上!

全国へと「ボンタン」の魅力発信を続けてきた『Bプロ』メンバーの皆さん。

 

■『Bプロ』メンバー最年長!

中村昭雄さん

 

ボンタンと向き合いはじめて40年。

最年長でメンバーの中で一番ボンタンに詳しく、場を和ませる愛されキャラの中村さん。

 

「Bプロ」の活動を通して今後やりたいことは、

『いつかボンタンのフレッシュな香りがする名刺を作りたいですね。こう名刺を貰ったときに、ふわっとボンタンの香りがしたら良いなって。あとは…ボンタンの入浴剤とか!』

 

メンバーの皆さんから、「それずっと言ってますよね!」と総ツッコミ!

 

もっと身近に感じて、楽しんでもらいたい「ボンタン」の香り。そして伝えたい魅力。

 

(阿久根市大川:ぼんたん直売所「中村青果」)

 

 

■『Bプロ』まとめ役!

下薗大樹さん

(写真左:下薗大樹さん)

 

実家のボンタン農家の跡取りとして10数年前にUターン。

ボンタンの育て方や、ノウハウは全てボンタン農家の先輩から学んだそう。

 

ボンタンや加工商品を通しての今後の理想は、

『若い人たちに興味を持ってほしいですね。阿久根の空き家等も活用して、阿久根でボンタン農家になりたい!と言ってくれる人がでてきたら嬉しいですね。Bプロメンバーも随時募集していますので!』

 

ただ商品化するだけでなく、今の「ボンタン」の現状を知ってもらい、「ボンタン」の未来を変え、可能性を見いだす活動をこのメンバーと一緒に前向きに楽しく。

 

(阿久根市大川:泰平食品有限会社)

 

 

■鋭いツッコミ!盛り上げ役!

盛永宏史さん

 

子どもの頃からボンタンに触れながら育ち、18年前にUターンしボンタン農家に。

和気あいあいとした雰囲気に鋭いツッコミでさらに大盛り上がり!

 

今回挑戦中のクラウドファンディングについて、

『もちろん大人から子どもまで手に取ってもらえたら嬉しいですけど、県内外の飲食店さんに協力してもらって、原液を使ったカクテルやチューハイも展開していきたいですね。実際に飲んだ人が他の人にも勧めたくなるような。飲み物からもボンタンの美味しさを広げていきたいです。』

 

次から次へと溢れるボンタンへの情熱。

そんな本気の想いが今回開発した商品に込められています。

 

(阿久根市山下:果樹園もりなが)

 

 

■『Bプロ』広報担当!

盛永直樹さん

 

『Bプロ』最年少メンバーとして、活動の内容をSNSで発信!

10数年前に、ボンタン農家跡取りとしてUターン。

 

後継者として阿久根に帰ってきた盛永さんは、

『自分は農業科を卒業した訳ではなくて、以前は違う業種の仕事をしていました。でも、後継者として阿久根に帰ってきて、Bプロメンバーの皆さんもそうですけど、先輩からノウハウを学んでボンタンのことを知りました。』

 

ボンタン農家の最年少として、次世代に「ボンタン」の魅力を伝えていきます。

 

(阿久根市赤瀬川で生産、販売、加工)

 

 

 

このように、個性豊かなメンバーで構成される『ぼんたんプロジェクト』チーム。

 

 

世代はバラバラ。性格もバラバラ。

でも、ボンタンに対する熱い想い、情熱は等しく。

 

 

強い絆で結ばれた『Bプロ』メンバーの皆さん。

 

そんな『Bプロ』の皆さんが今回挑戦中のクラウドファンディング!

「ボンタン」を使った美味しい商品とは…

 

(「カッコイイポーズお願いします!」とキメてくださった皆さん。)

 

 

 

 

 うまいネ!『ボンタンサイダー』

 

「Bプロ」メンバー皆さんの想いを乗せて、『ボンタンサイダー』開発!!

その資金をクラウドファンディングサイトで募集中!!

 

《一番のこだわりは『果汁5%』》

 

ボンタンを食べたことがある方はご存知かもしれませんが…

ボンタンの厚い皮をむくのは、とても手間がかかるんです!!

 

皮をむき果肉だけにした状態で、果汁を取ることで苦味を減らします。

しかし、そこまでしても1個あたりの果汁は少ないのです!!

 

それでも、『果汁5%』にこだわり、大量生産では生み出すことができない“手作りの価値”を大事にされているそうです。

 

▼『ぼんたんプロジェクト』Instagramより

 

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「ボンタンの風味をしっかり感じてほしい」「美味しいと思ってほしい」という『Bプロ』メンバーの皆さんの想いが込められています。

 

詳しくは、是非下記のプロジェクトページをご覧ください!!

 

▼詳しくはこちら

https://camp-fire.jp/projects/view/441331

 

大人も子どもも大好きな味を目指して。

阿久根のお土産屋さん等、『ボンタンサイダー』が店頭に並ぶ日が待ち遠しいです!

 

(ボンタンサイダーのデザインは微調整中だったこの日。光にかざして意見交換!)

 

 

 

 

 

❚ おわりに

 

いかがでしたでしょうか?

ここまで、ボンタンの危機的状況や問題に立ち向かう『ぼんたんプロジェクト』のメンバーの皆さん、そして『ボンタンサイダー』についてご紹介しました。

 

 

ここからは筆者の余談ですが、当たり前のように身近な存在として思っていた「ボンタン」が、このような沢山の問題を抱えていることを知り大変衝撃を受けました。

 

 

今後の可能性を広げるためにも、『Bプロ』メンバーの皆さんの活動がさらに広がっていくことを心より願っています!!

 

『ボンタンの可能性は無限大!』

 

皆さんも是非、応援よろしくお願いいたします!

それでは。

 

(8月某日取材:早水奈緒)

 

(最後まで笑顔で!ありがとうございました!)

 

(道の駅阿久根にて!)

 

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【ナオノヒトリゴト】

10年間阿久根で育った私は、学生時代「ボンタンロードレース」に参加していました。

会場となるグランドの真ん中にはボンタンタワーがあり、走り終わった後は温かい飲み物や、阿久根の特産品が詰まった紙袋が渡され、毎年の楽しみでした。

走るのは苦手なのでとってもきつかったですが…(笑)良い思い出です。