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【閉校利活用】旧陽成小学校 体育館を「室内練習場」へ!  

 

 

全国各地で広がる「閉校施設」の利活用。

 

薩摩川内市内でも、外国人技能実習研修施設(旧南瀬小学校)、スポーツ拠点施設事業(旧高江中学校)等、閉校した小・中学校の利活用事例がある。

 

そして今回、新たなプロジェクトが始動

 

先頭に立つのは、株式会社FRONT-A専務取締役の福永幸央さん

 

 

 

 

 

 

そのプロジェクトとは。

 

 

 

“薩摩川内から甲子園”!!

 

 

 

「スポーツを活用した地域の活性化」をテーマに、平成30年3月に閉校した旧陽成小学校「体育館」を大変身させる!というもの。

 

 

(薩摩川内市陽成町4613 旧陽成小学校体育館)

 

 

目指すのは、“全天候型の室内練習場”!!!

 

 

 

旧南瀬小学校、旧高江中学校の改修設計に携わっていた福永さん。

その当時から、自分もいつか運営したいと思っていたそう。

 

そして構想約2年。

 

薩摩川内市の閉校跡地利活用制度を活用し、奨励措置適用事業者となった福永さん。

 

 

(株式会社FRONT-A  薩摩川内市中郷4丁目4−48)

 

 

今回、体育館とプールを賃貸しプロジェクトが始動。

 

(※ただし、文部科学省の財産処分承認待ち 2021年7月13日現在)

 

 

 

初めから体育館を室内練習場にと計画していた福永さん。

 

他にもアイデアがあったのか尋ねると、

 

 

『ないです。最初からずっと室内練習場を考えていました。』

 

 

と、即答。

 

 

 

福永さんが思慮に思慮を重ねて計画してきた「室内練習場」とは。

 

進むそのプロジェクトの始まりにぐっと踏み込んでみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

では、どのように体育館を「室内練習場」へと改装させるのか。

 

 

その工程はざっくりと以下のよう。

 

①フローリング床解体

②土入れ

③コンクリート打設

④人工芝張り

 

 

コンクリート打設?と専門用語に躓く。

 

 

【コンクリート打設とは】…生コンクリートを流し込み、建物の基盤を作ること。

 

 

一度、体育館の床を全て剥ぎ、強化してから人工芝を張るという工程。

 

 

完成めどは約2か月。

※工事着工は8月予定。

 

10月~11月の完成を目指し、進めていくそう。

 

 

そして、②土入れ に関してとても面白いアイデアが。

 

それは…

 

 

『グランドファンディング』!!!

グランド(土)+ファンディング(資金調達)の造語。

 

 

コスト削減のため、要らない「土」を集めるというもの。

既に多くの方からの協力をいただいているそう。

 

 

そして、なんと『グランドファンディング』は体育館だけでなく「プール」にも!

 

 

プール?!

 

劣化が激しいという体育館横のプールを『BBQテラスにしよう!』という発想に。

 

底を抜いて、埋めて、芝を張るそう。

 

 

 

(旧陽成小学校プール)

 

 

練習終りに、BBQ…

なんて最高なのでしょう。

これなら楽しく「食トレ」できそう。

 

 

 

 

 

 

そして、さらになんと!

「野球ボール」も同時に募集開始!!

 

ゴムボール、ゴルフボール、軟式ボール、ソフトボール等、破れていても、汚れていても受け付け中!

 

 

 

 

 

 

【新品のボールと、使い古されたボールの皮。】

 

実は!!

新品のボールは手作業で修繕されたボール!!!

 

修繕するのは…

 

『就労継続支援事業所Lian絆』の皆さん。

 

今回、SDGs連携企業として、集まったボールを修繕されるそう。

 

 

 

 

そして、福永さんが修繕の依頼をしたきっかけ。

 

それは、“一球一球を大切にしてほしい”という福永さんの想いから。

 

 

小学生から高校3年生まで野球を続けた福永さん。

ボロボロになった野球ボールを修繕した経験が。

 

 

その当時のことを思い出し、今回修繕の依頼をしたそう。

 

驚くべきは福永さんの行動力。

インターネットで検索し、見つけた瞬間電話をかけてその日に会いに行ったそう。

 

 

 

 

 

そんな福永さんにとって、「野球の魅力」とは。

 

 

『野球やソフトボールの魅力は、バッターボックスに立てば、活躍するチャンスが必ず回ってくるというところです。野球を通して子どもたち同士、これから繫がりができたら良いなと思います。』

 

 

一人一人、必ず力を発揮するチャンスがある。

それだけでなく、野球を通して仲間と出会うことができる。

 

かけがえのない仲間

 

 

 

 

 

そして最後に福永さんは、

 

『私も今まで色々な大人の協力があって野球を続けることができてきたので、今度は私たちが野球を頑張る子どもたちを全力で応援します。室内練習場が完成したら是非、使ってください!みんなで応援しています!!』

 

と、コメント。

 

福永さんはさらに色々なアイデアを心に秘めているそう

子どもたちに野球を楽しんでもらうことを第一に。

 

閉校した小学校をスポーツで活気づけるために。

 

 

 

 

 

そしてさらに!

福永さんが今、力を入れている野球以外のスポーツ。

 

それは…

 

『モルック』!!

 

 

モルック?!

 

生まれて初めて聞いた『モルック』

 

【モルックとは】・・・「フィンランドのカレリア地方の伝統的なkyykkäというゲームを元に、Tuoterengas社(フィンランド)によって1996年に開発されたスポーツです。母国フィンランドでは、サウナとビールを楽しみながらプレイする気軽なスポーツです。」

(参考:一般社団法人日本モルック協会 https://molkky.jp/ )

 

 

福永さんは、とあるテレビ番組で『モルック』を知ったことをきっかけに、その手軽さと誰でも簡単に楽しめるところに魅力を感じ、ここ薩摩川内市に『モルック』を浸透させようと現在活動中!!

 

完成した室内練習場で『モルック』の試合が行われる日が近いかも…

 

 

 

 

 

このように、福永さんの思い描く「室内練習場」はただの室内練習場ではない。

 

スポーツをきっかけに、集まる人との交流も楽しめる場所。

 

閉校した小学校跡地がこのように新しい施設として、今、活気あふれる場所に生まれ変わろうとしている。

 

 

閉校跡地利活用。

生まれ変わる旧陽成小学校体育館、プール。

 

 

子どもたちのため、地域のため、薩摩川内市の今後のため。

この場所に、一緒に盛り上がっていく仲間が集まることを強く願う。

 

 

 

 

 

意気軒昂な福永さんの溢れるアイデアが詰まった「ホームグラウンド」が完成するその日をお楽しみに。

 

 

それでは。

 

 

 

(2021年7月13日取材)

 

 

 

 

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