2021年6月7日、薩摩川内市の紫陽花といえば!ということで、薩摩川内市田海町西川内のあじさいロードに行ってきました。
花と緑の西川内。自然いっぱいの西川内は、春は桜、桃、ツツジ。初夏の紫陽花。夏のひまわり・さるすべり、秋はコスモス、そして冬の菜の花。四季折々の自然が楽しめます。
「フラワーロード」はおよそ3キロ。一年を通して四季折々の美しい花が見られると評判をよび、多くの人が訪れます。
特に紫陽花の時期は格別!
しかし今、西川内の紫陽花は鹿の食害で深刻な被害をうけています。
紫陽花を植え始めたのは、西川内に暮らす5組の夫婦10人によるボランティアグループ「245(にしご)会」の皆さん。
植えたばかりで不安定な紫陽花が枯れないよう水やりを欠かさず、毎年剪定をして、皆で管理をしたからこその美しい紫陽花達の姿。
時期になると、およそ4000株の紫陽花が色とりどりに咲き誇り、西川内は「あじさいロード歩こう会」というイベントを開催するほどに紫陽花が美しい地域になりました。
←↑以前のあじさいロードの姿
藤川天神の臥龍梅も被害を受けている鹿の食害。
西川内の紫陽花の鹿の食害というのもここ3年程聞いていて、去年・一昨年と鹿の被害にあった紫陽花を見ては心を痛めていましたが・・・。
今年はあまりの光景に言葉を失いました。
ほとんど紫陽花の花が無いのです!花どころか葉も無く、株自体が丸裸になっているものも多数あります。
ここまで無いなんて…。
( ↑ 道路側が食べられているのがよく分かりますね…)
呆然と車を走らせていると、あるお宅の近くだけたくさんの紫陽花が咲いているのを見つけました。
なぜここは綺麗に咲いているのだろうと車を広い路肩まで停めて見に行ってみると、電気柵で紫陽花を囲ってありました。
納得。
たくさん咲く紫陽花を見て
「これ!この光景がずっと続いていたのが西川内の本当の紫陽花の時期の姿!」
と喜んで写真を撮っていると偶然そのお宅の方が家の外に出てこられました。
早速お話を伺うと、紫陽花の被害はやはり全て鹿の食害によるもので、ここは元々田畑を守るための電気柵で紫陽花を守っているのだと教えてくれました。(個人で設置しているそう)
( ↑ 夜は庭に鹿が入ってこないように入口にネットで柵をしているそうです。
人家の庭にまで鹿が入ってくるなんて…)
「もっと綺麗に紫陽花が咲いているところがあるよ。
山の斜面一面に紫陽花を植えているところだよ」
と聞き、案内してもらいました。
そこからまっすぐ車を走らせると、のぼりの立っている橋がありました。
先の看板の通り橋を左に曲がると、山に植えられている紫陽花が見えます!
山を目印に進むと駐車場と書かれた駐車スペースがあり、そこに車を停めて山を改めて見ると思わずため息が出るほど綺麗な紫陽花が山の斜面を彩っていました。
目の前の小高い山は、西川内自治会会長 小山さんの山。
7,8年前に地域の方に手伝ってもらいながら約450株の紫陽花を植えたそうです。
今はご夫婦で管理されているという紫陽花山。
山は全体を電気柵で囲って守っているそう。
( ↑ 鹿だけでなくカラスからも狙われるという小山さん宅の畑…)
( ↑ 駐車場にある案内板)
「どうぞ、山の上に登って!」
と言われ、小山さんの後をついて斜面を登っていくと…。
撮影スポットが!
きれ~い!紫陽花を見下ろすって中々ないですよね!
下から見る光景と、上から見る光景はまた違いました!
たくさんの方に見てもらえると嬉しいとお話してくださった小山さん。
自由に見てOKだそう。今から2週間は見頃だろうとのことです。
地域の皆さんの努力で、西川内の紫陽花は守られています。
ぜひ、今綺麗に咲いている紫陽花を見に行ってみてくださいね。
( ↑ ここからの景色を花にしたいよねぇということで紫陽花山にしたそう)
( ↑ 向かって左から 小山会長、会長の奥様、道案内をしてくれた小川さん♡)
薩摩川内市は自然いっぱいだからこその悩み。
動物と人間と、うまく共存していけるように願ってやみません。
(紫陽花はやっぱり雨が一番似合うお花。
しとしと雨の日か、雨上がりの夕方が一番綺麗なんだって♡)
★車での行き方
薩摩川内市中心地から国道267号を東郷町方面へ向かい、田海町交差点を左折(県道339号)。直進し、次の信号をY字路の右側へと進みます(県道339号)。左に八幡小学校を過ぎて、しばらく進むと左手に「くるくるバス別府原三文字 バス停」が見えたら、右手に「ようこそ花と緑の西川内へ」看板があります。右折して進むとフラワーロード(およそ3km)の始まりです。
※地図は目安です