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入来・八重山(やえやま)

薩摩川内市から鹿児島市方面に向かう国道328号、通称「入来峠」。その奥には豊かな自然が広がっています。緑と水の織り成す景色を求めて、出かけてきました。

八重山山頂から桜島を望む

入来峠の頂上付近にある八重山。ちょうど薩摩川内市と鹿児島市の境に位置し、薩摩川内市中心地から車で30分ほどの場所にあります。近くには八重山公園(キャンプ場)温泉施設(ゆるり乃湯)があり、駐車場が完備されているためアクセス良好。標高676メートルの八重山は、小さな子どもから登山初心者にも登りやすい山です。

薩摩川内市から国道328号を鹿児島市方面に進み、入来峠頂上付近にある「八重山公園」案内看板で右折。直進し、八重山公園手前で右折すると、上の看板が見えてきます。こちらの駐車場に停めるか、もしくは細い道路をもう少し先に進みます。

少し進むと登山道入り口に着きます。入り口手前のスペースに駐車することも可能です。何年か前まであった登山道入り口の鳥居はなくなっていました(2020年5月)。杖代わりの木の棒が立てかけてあります。利用したら元の場所に戻しましょう。

2.4kmの道のり、スタート! 登山道は整備されていますが、木々が茂り鬱蒼としていますので、明るいうちに行き帰りできるよう時間帯を考慮しましょう。登りは大人の足でおよそ40分~50分見ておけば大丈夫です。帰りは30分ほどです。

登り始めの階段がややキツいですが、あとは比較的ゆるやかなアップダウンが続きます。

こまめに案内板が出てくるので、頑張って歩きましょう!

少し明るい山道に出てきました。

残り1kmを切りましたよ!

途中で分岐があり、こちらを降りると「甲突池」に出ます。後ほどご紹介します。

文字が薄くなっていますが、頂上まであと0.5km!

あと0.2km!

視界が開けてきました。ここまで来たらあともう少しです!

登頂! 八重山山頂の目印があります。

目の前に桜島、錦江湾一帯がひろがります。晴れた日には、北は霧島連山、南は開聞岳まで見渡すことができます。

頂上付近はさほど広くはありませんが、ベンチが一台あり、簡単な食事・休憩が可能です。山頂で飲むコーヒーは美味しいですね。(※上写真は秋ごろ撮影)

山頂からの眺めを楽しんだら、下山しましょう。もと来た道を戻るとおよそ30分ほどで下山です。途中の分岐点にあった甲突池方面に降りると「八重山遊歩道入り口」(上写真)に出ます。ここから八重山公園の駐車場に戻るには車道を30分ほど歩きます。何度か登ってみた結果、個人的には登りの道を往復するのが好きですが、それぞれでお好きな登り・降りを組み合わせて試してみるのも良いかと思います。

こちらが甲突池。鹿児島市を流れる甲突川の源です。

鯉が泳ぐ美しい池。山歩きの疲れも飛んでいきます。

甲突池そばには、郡山周辺の案内板があります。「八重の棚田」ビューポイントの説明も。道路を渡ったところに、トイレ・駐車場があります。

甲突池~八重山公園の車道沿いには水汲み場があります。

八重山公園は鹿児島市の施設です。コテージ、キャンプ場、多目的広場、アスレチックなどを備え、家族・友人連れでにぎわいます。涼しげな緑に包まれるコテージ。

多目的広場の端からは樋脇の丸山が見えます。最近はテント持ち込みで、キャンプをする人が増えているそう。

そんな話を聞いたところに、70代のマダムソロキャンパーと遭遇しました。鹿児島市から来られたとのこと。木陰にキャンピングチェアを置き、読み物、飲み物を用意して寛いでいるところをお邪魔しました。

「朝、市場で買ってきたサバときびなご。炭火で焼くのが好きなのね。持って帰って家族や友達に分けます」と慣れた手つき。若いころにはあちこちの山を登ってきて、今は天気の良い日にお気に入りの場所で、デイキャンプをするのが楽しみなんだそう。いいですね~。

園内には桜島をバックに舞台を構える立派な野外劇場や

わんぱくキッズが大好きなアスレチック

ローラースライダー、草スキー場、小さなお子さま向けの遊具もあります。

朝早く行くと鹿の姿を目にすることもある八重山。登山や公園で体を動かしてもよし、ふもとの温泉で疲れを取るもよし。気軽に自然を満喫しながら、あなただけの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。

八重山公園(管理事務所)
鹿児島市郡山町5517-1
099-298-4880