▼まずはこちらの記事から♪
川内商工高生とコラボした出水市地域おこし協力隊・山川温子さん。
山川さんが依頼をした、川内商工高生・製作の《カウンター・ベンチ・椅子》。
その行く先は…
出水市の本町商店街通りのとある店舗!
そこでは、山川さんが手掛ける“リノベーションプロジェクト”が進行中!
一体どのようなプロジェクトなのでしょうか?
今回、実際に店舗を訪れ、出水市地域おこし協力隊・山川温子さんにお話を伺ってきました!
後半では、『コンソーシアムSHOKO事業における依頼品の贈呈式』終了後に山川さんが完成した製品を初めて見学に行かれた様子もご紹介!
是非、最後までご覧ください。
【目次】
- 【出水市地域おこし協力隊】山川温子さんとは?
- 元お醤油屋さんをリノベーション!出水市の新しいスポットに!
- 山川さんにインタビュー!「scAle」や川内商工高生とのコラボについて
- 完成品に感激する山川さん!in 川内商工高校
1. 【出水市地域おこし協力隊】山川温子さんとは?
(リノベーション中の店舗前にて出水市地域おこし協力隊・山川温子さん)
東京都出身の出水市地域おこし協力隊、山川温子さん。
出水市の地域おこし協力隊になるわずか半年前に、『鹿児島へ行こう!』と決断し鹿児島県出水市へ!
(行動力、決断力が凄いです…!!)
鹿児島県出水市を選んだきっかけは、東京で通っていた「ヨガ教室の先生」が阿久根市地域おこし協力隊として鹿児島に移住されたことから。
さらに、以前の職場に鹿児島ご出身の方がいらっしゃったそうで、山川さんは鹿児島の不思議なエネルギーに引き寄せられて…色々なご縁があって鹿児島へ移住されたそうです。
2020年9月に着任し、「イラストレーション」、「グラフィックデザイン」、「フリーハンドアーティスト」等々…出水市で幅広い活動をされています!
(山川さんがデザインされた素敵な手ぬぐい!)
【Facebook】
https://www.facebook.com/atsuko.yamakawa.75/
では、そんな山川さんが現在手掛けている“リノベーションプロジェクト”とは?
2. 元お醤油屋さんをリノベーション!出水市の新しいスポットに!
山川さんが進める“リノベーションプロジェクト”、その舞台はもちろん出水市!
場所は、出水市本町通り商店街にある元お醤油屋さんの空き店舗。
目指すのは出水市の新しいスポット!
『scAle(スケール)』
【scAleってどんな場所?】
時代が変わっても受け継ぎたい文化「人に会いに行く楽しみのある商店街」。作り手のこだわりや人柄を味わえる出水の本当に良い商品が買える、年齢・職種‥垣根なく面白い人と出会い繋がれる場所。カフェ・セレクトショップがメインで営業しながらワークショップのできる場所。ローカルだからこその情報を広げられる観光の入り口、地元のみんなとの繫がりを満喫できる場所にしたいと思っています。 (代表:山川あつこ)
(写真:リノベーション中の店舗内)
人と人が繋がる、出水市の新しい場所づくり。
作業風景をInstagram(@scale_izumi)で覗かせていただくと…
この投稿をInstagramで見る
沢山の方々がリノベーションに参加されている様子!
‟参加型のお店づくり”!
実際にリノベーション中の店舗に足を運び、山川さんにお話を伺ってきました!
3. 山川さんにインタビュー!「scAle」や川内商工高生とのコラボについて
(インタビュー日:2022年2月9日)
――早速ですが、今回の“リノベーションプロジェクト”について教えてください。
山川さん:『昨年の1月に開催された第1回リノベーションスクールに参加したことが全ての始まりでした!DIYリノベーションとまちづくりに惹かれて、住みながらリノベーションできる物件を探していたんです。そして、スクールをきっかけに藤本醸造さんと出会い、もと販売店だった物件をお借りすることになりました。』
――元お醤油屋さん!
山川さん:『そうなんです!出水の人は「大樽のとこ」で通じますよ!元々はお醤油やお酢の量り売りをしていたお店で、今はこの商店街の並びの工場で販売も行っています。この場所が販売店だった時のお店のシンボル的な大樽もここにあったんですよ。』
――そうだったのですね!ちなみに、リノベーションスクールに参加されてからどれくらいの期間で、この店舗でのリノベーションを決められたんですか?
山川さん:『昨年1月にスクールに参加して、2・3月頃からオーナーさんと一緒に物件の中の片づけを始めて、4月から工事が始まりました!6月には“DIY強化week”と題して、ある師匠に泊まり込みで来ていただいて色々と教えていただきました。ちなみに先日、この天井も板を剥いだので今、電気がなくて(笑)ちょっと暗くてすみません(笑)』
――“DIY強化week”はどのようなことをされたんですか?すごく気になります!
山川さん:『DIYで使う工具の使い方を色々と教えていただきました。ちなみに、ミリ単位で計測することも知らなかったんですけど、川内商工の齋藤先生にここのリノベーションのお手伝いに来ていただいたときに、長さを聞かれて「〇〇ミリです!」と答えたら、「お~!!」と言われて嬉しかったですね。(笑)』
(写真:山川さんがデザインされた店舗内のイメージ)
――店舗名はどのように名付けられたのですか?
山川さん:『屋号はまだ決まっていないんですけど、以前量り売りをするお店だったことから、「scAle(スケール)」と名付けました。店舗内は、メキシコや東南アジア、アフリカの雰囲気や文化を感じられる非日常的なデザインの空間にしようと思っています!この町にはまだないような派手さの!(笑)』
――素敵ですね!では、「scAle」はどのような場所にしていきたいですか?
山川さん:『地元の方と観光に来られた方が繋がる場所になってほしいですね。中高生や若者にとっては“面白い変人大人達”と安心して繋がれる場所になってほしいです。学生が学校帰りにここに立ち寄って、「今日は2人友達ができたな~」って帰ってほしいですね。』
――“面白い変人大人達”とは…?
山川さん:『様々な生き方を見せてくれる大人達のことです!面白い変人大人達がここに集結して、若者と交流することで、「身近にこんなに面白い仕事をしている大人がいるんだ!」と、将来の選択肢を広げる何かのきっかけになれたら良いなと思っています。』
――私も高校生に戻れるなら恐らく通います!!とっても楽しそうです!
山川さん:『中高生とか若者のモヤモヤやワクワク、やってみたい!を実現できる場所にしたいんです。面白い変人大人達が全力で応援できる環境を作りたいんです!今回コラボさせていただいた川内商工高校の生徒さんにも、これから先輩としてこの場所に足を運んでいただいて、「この椅子とかテーブルとか、俺がつくったんだよー」みたいなやり取りもいつか見てみたいですね!』
――川内商工生の印象はいかがでしたか?
山川さん:『会う度にめちゃくちゃ好きになりました!本当に素直で真剣で。私の依頼に対して「なんとなく」ではなく、職人の卵として「本気」で取り組んでくれていることがとても伝わってきました。特に、色々な質問をしてくれたのが嬉しかったです。仲間同士の信頼関係もしっかり築けているんだろうなと思いました。』
(機械科の生徒が視察に訪れた際にカウンターと同じ長さの段ボールを持参。山川さんがカウンターの長さを見直すきっかけに。)
――ちなみに、高校生への依頼ということで遠慮されたり、言いたいことが言えなかったり…という瞬間はありましたか?
山川さん:『それは全くないですね!本当に遠慮なく、「こういうのを作ってほしい!!」と、プロの方に依頼するときと変わりなくお願いしました。無理を言ってこちらで用意した木材を作っていただいて…手間がかかるお願いも全力で引き受けていただきました!』
――それは初耳でした!!木材は何に使用されたのですか?
山川さん:『出水市内の知り合いから100㎏以上ある立派な製材を譲り受けて、それをカウンターテーブルの製作に使っていただくようにお願いしました。とっても重たいので、板を乗せる脚も強度があって安全、かつ見た目もカッコイイみたいなデザインで!と、無茶ぶりを…(笑)』
――そうだったのですね!カウンターテーブル板にピッタリハマった「チギリ」を見て驚いたんです!!
▼木工同好会が製作!
ピッタリハマった割れ止め「チギリ」
▼木材の加工は木工同好会が担当!
山川さん:『完成はまだ見ていないのでとっても楽しみです!!』
――私も楽しみです!取材のご協力、ありがとうございました!!
(インタビュー日:2022年2月9日)
(出水市本町商店街)
▼『scAle』リノベーションの進捗はこちら♪
この投稿をInstagramで見る
https://www.facebook.com/izumi.scale
4. 完成品に感激する山川さん!in 川内商工高校
山川さんへの取材から約1週間後。
2月14日に川内商工高校の校長室にて『コンソーシアムSHOKO事業における依頼品の贈呈式』が行われました。
▼贈呈式の様子はこちらの記事で♪
贈呈式終了後、機械科の棟に移動!
山川さんにとって、完成した製品を見るのは初めて!
早速、丁寧な梱包に驚く山川さん!
『こんなに丁寧に包装していただいて嬉しい…』
機械科・花田隆生先生の補足を聞きながら、じっと製品を見つめます。
機械科の生徒がカウンターテーブルを組立、作業をそっと見守る山川さん。
完成した製品を初めて目にした山川さんの感想は、
『カッコイイ!完璧!!男前なデザインでまさに!って感じです!!私の要望をくみ取りながら最後までこだわって、そして、使い手の想像もしながら色々なアイデアを出してくれて、こんな素敵な仕上がりですごく嬉しいです!!デザイン性、機能性どちらも想像以上でちょっとウルウルしちゃいます。』
その後も山川さんは、この時間を嚙みしめるように生徒とのコミュニケーションを楽しんでいました。
最後は、完成した製品と一緒に記念撮影!!
完成した製品は、出水市本町商店街の今年7月オープン予定の店舗『scAle』にて実際に使用されます!
オープンした際は皆さんも是非、行かれてみてくださいね。
それでは!
(2022年2月 取材 早水奈緒)
▼こちらの記事もご覧ください♪
▼『scAle』リノベーション進捗情報はこちら♪
この投稿をInstagramで見る
▼山川温子さんInstagram
この投稿をInstagramで見る