入来町日の丸にある大宮神社。今から約750年前、この地域を治めていた渋谷氏(のちの入来院氏)の家老、種田氏により開かれたといわれ、君が代発祥の地ともよばれる神社です。当時より神楽と神舞が毎年11月23日と大晦日に奉納されています。
【君が代発祥の地】右手に掲示と、さざれ石があります。社中では奉納に先立ち、祈祷が行われました。
秋晴れに、白い衣装が清々しく。
音楽はすべて生演奏。境内は雅楽の音色に包まれました。
高校3年生の山下桃佳さん。入来小学校の後輩たちを優しく見守ります。
はじめに奉納される猿女舞(さるめまい)。巫女が鈴と扇を持って踊ります。災いをなくす踊りといわれています。
続いて、三隈舞(みくままい)
終わって、ほっとひと息♪
おなじみ入来小ジュニア歴史ガイドの生徒たちによる、各演目についての説明つき。
続いて、四方鬼神舞(よんぽうきじんまい)
青・赤・白・黒の四人の鬼が次々に登場します。東西南北と四季、木・火・金・水を象徴しているそうです。
男性による力強い踊りが奉納されました。
赤鬼神役を務めたのは、入来の地域おこし協力隊・奥村卓さん。
【入来神舞 新嘗祭奉納】
11/23(木)の大宮神社新嘗祭にて奉納された入来神舞。
入来神舞は鹿児島県薩摩川内市入来町の大宮神社で約700年前より踊り継がれている伝統芸能。
僕は入来神舞の第拾弍番「四方鬼神」に出てくる南方鬼神(赤)を担当👹伝統芸能の繋ぎ役として、神舞の継承に貢献していきたい。 pic.twitter.com/S5s18avpaw
— Ok Soogle (@vsoogle) November 24, 2017
入来神舞では袴、仮面、かつらを着け、宝物を持って舞う👹
袴を着てみたら丈が短く、つんつるてんなので腰の下で履くことに。薙刀も重く、強風も吹き、仮面つけると片目しか見えなくなる。
激しい動きは無いが転ばないようにするのが大変。
ここまで集中力を使ったのは久しぶりだ🤔 pic.twitter.com/fvWM9jJyfG— Ok Soogle (@vsoogle) November 24, 2017
動画で是非その様子をご覧ください!
続いて、十二人剣舞(じゅうににんつるぎまい)
奈良時代に隼人族が皇宮12門の守りにあたったことに由来するといわれ、この神楽のなかで「君が代」が歌われることから、大宮神社は君が代発祥の地といわれています。
無事に踊り終えて、記念撮影
トリを飾る田之神舞(たのかみまい)
田の神による「もち投げ」でクライマックスを迎えました。
御朱印入りの餅をひろった人には、お神酒のプレゼント。
晴天ながら風が冷たかったこの日。境内では甘酒やおにぎりのふるまいがありました。温かくてコクのある甘酒がおいしかったです!
「神楽・神舞の奉納は大晦日にも行います。ぜひ観にいらしてください」
大宮神社と神舞の説明は今回が初めて。入来小ジュニア歴史ガイドを務めた3年生から6年生の15人のみなさんも、おつかれさまでした!
見学の際に「おにぎりは貰われましたか」と、隣にいらした女性からお気遣い頂きました。お話をお伺いしたところ、猿女舞・三隈舞を踊られた山下桃佳さんのお祖母さまでした。息子さん(桃佳さんの父親)、そして亡くなったご主人も、この神楽・神舞の踊り手を務められてきたそうです。武士の町で先祖代々、人びとが守り伝えてきたこころの一端に触れた思いがしました。