薩摩川内市、入来麓武家屋敷群。
玉石垣の整然とした美しい通りを歩けば、町の子どもたちが元気に挨拶をしてくれます。
歴史の薫る町並みに、ひとびとの活気ある暮らしが息づきます。
町の中心は、鎌倉時代より数百年に渡り、この地を治めた入来院氏の拠点・清色城跡。
この立派な石段を上がった先に、入来小学校・いりき幼稚園の校舎があります。
地域の子どもたちは、このお城跡地で勉強に運動に励みさらには
町の歴史を学んだ入来麓武家屋敷群「ジュニア歴史ガイド」としても活躍中。
ジュニア歴史ガイドデビューを控えた新4年生。本番までドキドキ…。
入来小学校歴代校長。入来院家出身の先生も。
入来小学校の校庭から門扉の向こうに眺める山並み。
町の人びとからは「西郷さんの寝姿」と、愛されています。
入来マップの表紙にも、nesaigo(寝西郷)の絵が。これで分かるかな?
城跡の堀には、鯉がゆったりと泳いでいます。
茅葺門(かやぶきもん)、旧増田家住宅などの史跡もすぐそば。
この日は愛知県からの観光客がマップ片手にゆったりと散策されていました。
茅葺門の内側より、玉石垣・生垣
入来麓武家屋敷の歴史
鎌倉時代に始まり、島津家の支配下に置かれてからも統治は続きました。
中世から近代にいたるまで、人びとの暮らしを詳細に伝えるものとして、
入来院家が代々記してきた「入来文書」は世界的にも高い評価を受けています。
旧増田家住宅
道路の目印も参考に、てくてく、のんびりと散策するひととき
ちょっとひとやすみしたくなったら
IRIKI heartsさんや
武家茶房 Monjo(もんじょ)さんで、一服どうぞ。
場所を移して、近所の清色コミュニティセンターでは
地域の女性たちによるグループ、入来かやぶき庵の皆さんがイベント準備の真っ最中。
できたてほやほや。
ほんのり温かいあくまきは、かたちの揃ったプロの仕上がり!
ほかにも、入来かやぶき庵のメンバーが研究を重ねてレシピを完成させた
名物「かやもんまんじゅう」
入来麓で開催されるイベントに引っ張りだこの逸品となっています。
こちらは、入来に新しく赴任された教職員の歓迎会に向けて準備されたもの。
竹筒とながーい竹のお箸で、振る舞いそばを召し上がっていただくのが恒例なのだそう。
食器は入来の竹で作り、おそばも入来産のそば粉使用で、地元の女性たちが打ちます。
働き者の皆さんに支えられ、入来麓武家屋敷群には
いきいきとしたふれあいの輪がひろがっています。
薩摩川内市 市民活動情報サイト「清色地区コミュニティ協議会」
入来麓武家屋敷群