レトロな魅力の佇まい
「緑だけが広がっていた土地にのぼりが…?!」
と、ひっそり話題となっている東郷のあのお店に取材してきました。
田園風景に馴染む外観が不思議な魅力を放っている「峯商店」さんです。
2024年1月27日にオープンし、広がる口コミでコアなファンが増え続けるお店。
そして、私がFMさつませんだいでライターの仕事をするにあたって
無くてはならなかった存在にもなっています。
スパイスカレーとおやつの虜
本題の取材を始める前に、まずはスパイスカレーで腹ごしらえ。
今週は、ラジオ中継で初めて食べた時と同じ「白身魚とココナッツカレー」。
口に入れると魚介ならではの奥深くまろやかな味わいが舌全体を包み込みます。
そして段々やって来る刺激的な辛さ。
複数のスパイスが織りなすこの辛さは、
味蕾ひとつひとつを突かれるような何度も食べたくなる面白さを持っています。
厨房では続々と揚げられていくおやつメニューの「おからドーナツ」。
これは私も息子も大好物!
カレーにも辛さなしメニューがあり、子連れでも行きやすいのが嬉しいポイント。
日替わりで違ったおやつのラインナップが並び
「今日は何かな~」と息子と眺めるのもひとつの楽しみなんです。
部室のような懐かしく落ち着ける場所
取材中にも関わらず気づけば店主の峯さんと大笑いしていたお気に入りの一枚。
ラジオの相棒でもあった宮崎さんはいつも良いショットを収めてくれます。
初めて来た時から「何だか落ち着くホッとできる場所だな」と感じていました。
そして来るたびに峯さんや仲間たちと話が弾み、次のアイディアが浮かぶ…。
癒され活力が湧くこのお店は、私にとって‘‘部室のような場所‘‘だったんです。
この峯商店は、店主峯さんのご主人のおばあちゃんが元々営まれていたお店。
それを「さんななさん-ツクル-株式会社」さんがリノベーションされ
一度は閉めていたものの、8年ぶりにオープンしたという経緯がありました。
「峯商店の昔を知ってます!」というお客様が送ってくださったこの写真。
左側にお店の外観が写っており、確かに今の面影が残っています。
こんな風に「昔このお店に通っていました」「おばあちゃんの事知っています」
というお店との繋がりを話しに来てくださる方もたくさんいらっしゃるんです。
一度閉まってから物置きとなっていたこの場所を
「何か落ち着く…」という直感で再度お店として利用した店主峯さん。
自分のお店を持ちたかったという夢をこれを機に叶える事ができたのでした。
時が動きだした瞬間
「工事が始まった時、この場所の時間が動いたと思った」
そう教えてくれた峯さんが迎えてくれるこのお店に来ると、
‘‘私の生活や人生も新しいリズムで動き出しそうだ‘‘といつもワクワクします。
この独特な感覚になる空間が作られている根源には、
おばあちゃんがこの土地で築いてきた地域と人との繋がりや
このお店で生まれてきた笑顔や気持ちが土台になっているからではないでしょうか。
それを体感しながら頂くおやつは「紅茶とバナナのスパイスバスクチーズケーキ」。
スパイスを愛して使い慣れてるからこそ作れるここでしか食べられない一品!
ほんのり香るスパイスが爽やかなアクセントとなり心も満たされます。
東郷を吹き抜ける風と共に
お店の窓ガラスから見える東郷の山肌が、夏の風を受けてさわさわと揺れています。
「この景色を見ると、素直に最高だなと思う」と語る峯さん。
自然に囲まれていると大変な時もあるけれど、共存する事で感じられる美しさがある。
ルーツであった鹿児島に関東から移住してきた峯さんだからこそ感じ取れる
この土地の面白さと魅力なのかもしれません。
さて、この‘‘パタパタ探訪記‘‘は今回で最終回となります。
取材ライターは初の試みでしたが
とにかく楽しく、文章に起こすこと伝えることの面白さと魅力も再発見できました。
いくつになっても、家庭を持って母親になっても
挑戦する事新しい活動を始める事に遅いなんてありません。
そう前向きで頑張る意味や行動していった先に掴めるものがあるというのは、
今まで行った全ての取材先で教えてもらえたことでした。
また私もここから動き始めます。
取材も私自身のことも温かく受け入れてご協力くださった皆様
そしてお読みくださった皆様、本当にありがとうございます。
また、未来で!
■峯商店
■住所:薩摩川内市東郷町藤川1724
■定休日:木曜日(その他休業日もあるため詳細はインスタグラムをご確認ください)
■イートイン/テイクアウト可、配達も有り
[取材/文:イソノ ナツカ(なっちゃん)][写真:宮﨑愛里 ]