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【働くママだからこそ押さえたい子どもとの向き合い方】ひとみらいセミナー行ってみた。

「働きながら家事育児することがしんどい」
「相手にももっと家事育児をしてほしい」
「どうして私ばかり」

考えてはいけないと思っていても
どうしても”そう思ってしまう”
子育て中の皆様

その結果、ついついパートナーや子どもにきつく当たってしまい、
自己嫌悪に陥ってしまうことありませんか。

FMさつませんだいにも子育て中のママパーソナリティが数名在籍しており、
時折そういった話が出ます。

今年に入って薩摩川内市では

”スキルアップセミナー”
働くママのワークライフバランス
「働くママだからこそ押さえたい子どもとの向き合い方」

というセミナーが行われました。
(取材日2月18日)

今回はその模様をお伝えします。



 


1.講師紹介と初めに

今回の講師は、
高祖常子(こうそ ときこ)さん

保育士などの資格を持ち、子育て雑誌の編集をご経験されたり、
“育児情報誌miku”の編集長などに尽力されてきました。
そのほか、NPO法人児童虐待防止全国ネットワークの理事や
2023年度 こども家庭庁「幼児期までのこどもの育ち部会」委員などもされています。

専門家としてメディアで解説をし、
Yahoo!ニュース エキスパート コメンテーターもされています。

そんな高祖さんも3人のお子さんを育てたお母さん。
三人目の育児の際には、ご主人が単身赴任中ということもあり
「いろんな人の手を借りながら」育児をしてきたとのことでした。

参加者の方々も、高祖さんの経験した話を聞きながら
うなずいていました。

今回はワークショップもあったので、各テーブルでも
自己紹介。

最初は恥ずかしそうにしていましたが、
「24時間以内にあったいいこと」を伝えることで会話がはずんだり
和んだりしていました。

先生曰く”ワクワクすると記憶力が上がる”ということ。
最初は緊張していましたが、「24時間以内にあったいいこと」を話して
緊張がほぐれている様子でした。


2.なぜイライラするのか?

早速グループワークです。
「こども、またはパートナーなどに対して、イライラするのはどんなとき?」
「一日の中でイライラしやすいのは」

このことについて、自分で考えたことを言います。
「あ、そうそう!そうなのよ」
「わかる~」

そんな声が聞こえてきました。

高祖さんは、
この「イライラする」ことが
なぜおこるのか?ということを丁寧に説明していました。

この中で私の印象に残ったのは、”怒っている人は困っている人”
という言葉。

子どもにイライラしてしまうのも、
パートナーにイライラしてしまうのも
「忙しいから」「疲れているから」などの別の原因があるからではないか、
ということにハッとしました。



わかっていても、やらないといけないことが多い家事育児。
そこからどうストレスを減らすかを考える必要があります。
時には託児なども利用しながら・・・ということもお話しされました。

それから「子どものしつけ・対応」のお話を
”子どもの欲求”の段階説で説明されていました。


3.パートナーとの関係

続いてのワーク

こちらのコップがどれくらい満たされているかで
「自分・パートナーの満足度」を図ります。

自分だけでなく相手の満足度も図るので、
「あれ?意外と相手は満足していないかも」と発見につながるでしょう。

皆さんはどのような印象でしょうか?

実際に高祖さんが回って、話を聞く機会も。

続いて、
”女性の愛情曲線のお話”のお話もありました。

”女性の愛情曲線のお話”については、
パパ講座でも「頑張っているのに冷たい言葉を掛けられる」という声があるそうですが、
それは”女性の愛情曲線にも関係がある”とのこと。

「出産直後」「乳幼児期」は、
ホルモンバランスが大きく変化する時期で
子どもへの愛情が上がり、パートナーに対しての愛情の割合が下がるそうです。

この時期の男性から女性への接し方により、子どもが大きくなるにつれ
愛情が回復するか低迷し続けるかに分かれるとの事です。

これらを踏まえて、パパ育児参加による子への影響や
共働き家庭が増えていることによる負担やその相談は誰にするか・・・などのお話も。

グループワークでは家事についてのお話がでました。

受講者の皆さんも「うちだったらどうしようかな」と考えていました。
発表する場面もありました。

どうしても「自分が頑張れば」「いっても伝わらない」となることがありますが、
まずは夫婦が話し合う時間をとることが大事、というお話も。
共働き世帯が増え、家事や育児などの負担をどう対処するか、となると
どうしてもパートナーとの時間を増やして、話すことが大事になってきます。

時には子どもを預けて食事に行くのもいいとのこと。
薩摩川内市でもファミリーサポートなどのサービスがありますので、
「近くに預ける人がいない」という人も検討してみてほしい、とのお話も。

その他、家事のお手伝いをしてくれることが子どもの遊びにも繋がる、
地域の中で育てて、一人で育てる環境をつくらないことが大事だと思いました。

高祖さんの母親としての視点、保育者としての視点、実際の子育て経験も交えたお話は、
時に驚いたこともありますが、
「これからはじめてみようかな」と具体的な解決策が生まれました。



皆さんもこの機会に一度考えてみていただければと思います。

<取材:宮﨑愛里>