窓越しに見る雨粒すら愛おしく感じる。
ふさぎ込みがちな梅雨の季節を吹き飛ばすように、ふらりと立ち寄ることができ、
スイーツ好きな私たちの心を満たしてくれるカフェ。
イワシビル
昭和14年創業の干物店「下園薩男商店」が運営するイワシビルは、
1階にショップとカフェ。
2階が特産品の加工場。
3階にはホステルがあり旅の拠点として利用されている。
古ビルをリノベーションして開業されたこの場所はレトロとお洒落で胸がいっぱいになる空間だ。
出発まえの車にて写真を撮って……。
途中雨に降られながらイワシビルを目指し、
川内駅から車を走らせること約50分。
到着したそのビルには懐かしさと新しさが混在していた。
【イワシビル外観 イワシパネルがお出迎え。フォトスポットにも】
【イワシビルガチャ 】
店内に入ると広がるのは下園薩男商店ならではの商品の数々。
それはまた後程……。
まずはスイーツを堪能しなくては。
1F:カフェスペース&ショップ
学校を思わせるようなイスと机は懐かしさがあふれている。
カフェの定番はたい焼き。
定番 【港町のたい焼き】…つぶあん/抹茶白玉
ちょっと変わり種?【ハニーバニラたい焼き】あんこ無し
期間限定 【白あんたい焼き】
などがある。
単品でも頼めますがドリンクのセットにするとお得。
今回は悩みに悩んだすえ【ハニーバニラたい焼き】に。
(筆者はたい焼きの恋人(牛乳)・同行してくれた中村公美さんはコーヒーを)
早く来ないかな……
さあ、来た。
まんまるなお皿にかわいらしくたい焼きとバニラアイスと塩クリームが。
はちみつは後からかけるスタイル。
はちみつをかけ、いざ。
サク
ふわ。
外側はカリ、サクっとしていて中はモチモチ食感。
バニラアイスとはちみつは甘いけれど、添えられた塩クリームがアクセントに。
ただ甘いだけじゃないのが◎
二人一皿ぺろりと完食。
イワシビルのたい焼きの特徴
- あんこへのこだわり
朝早くから店内で仕込んでいる餡子その日のあんこを店内で
イチから仕込んでいるのだとか - かりっモチッな生地には〇粉を使用
生地の「かりっモチっ」感を出すのに使っているのは米粉。
薩摩川内市の小城製粉株式会社の米粉を使用しているのだそうだ。
アレルギーの方でも楽しめるたい焼きを目指している。 - イワシビル産のはちみつを使用
今回いただいたハニーバニラたい焼きに使用されているはちみつ、
普段食べるはちみつと何かちがう?と思ったが
なんとイワシビルの4Fで出水市の養蜂家の方によって採取された
イワシビル産はちみつを使用している。
たい焼きだけで様々な顔を見せてくれる。
イワシビルのたい焼き…恐るべし。
これからのオススメ、何ですか?と尋ねたところ
「これからの季節は暑くなってきますので塩レモンスカッシュなども
おススメですよ」と店員さんは気さくに答えてくれた。
お腹も心も満たされたところでショップを探索。
お店には加工品
雑貨
洋服に至るまで……
色々ありすぎてお土産も迷ってしまう。
2F:特産品加工場
イワシビルまだまだ楽しむぞ、ということで、
ちょっと気になる階段の先へ……
2Fではイワシビルで販売している特産品を
加工しているところが見られるとの事で加工場を見学。
(午前11時前後に訪れるとベストタイミングかもとのこと)
この日は「旅する丸干し」シリーズの加工を行っているとの事で
窓越しから覗いてみる。
なにこれ!?
こんなにイワシが並んでいるところ見たこと無い!
一つ一つ丁寧に手作業で瓶詰。
壁には見学に来た子供たちのイラストも飾られている。
3F:ホステル(簡易宿泊施設)
2Fまでは誰でも入ることができるが、
3Fはホステルになっていて、イワシビルを拠点にして
旅行や仕事にいそしむことも可能。
最近ではワーケーションとして使われることもあるそうだ。
全部で7室。
まずはロビーへ
ソファは印染め(※)を使用したカバー。
(※大漁旗などに使用される染め)
洋室のある1室
このベッド、じつは水揚げされた魚を運ぶためのパレットを再利用したもの。
港町らしいベッド。
和室は琉球畳を使っている
阿久根の港町のカフェ、ふらっと立ち寄って
たい焼きを頬張りのんびりしながら、雨音すらBGMにしてみては?
- 〒899-1626 鹿児島県 阿久根市鶴見町76
イワシビル
☎0996-73-3104
🅿あり(ビル近くに駐車場がございます)
営業時間
ショップ・カフェ
- 平日 11:00~17:00
土日祝日 11:00~18:00(ラストオーダー 17:00)
ラストオーダー後のたい焼きは残っているテイクアウト分のみで終了。 - ホステル
- チェックイン 15:00~19:00
チェックアウト 10:00まで
(取材・写真・文:加藤知衣子 MODEL:中村公美)