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祝・九州チャンピオン!川内中央中野球部

令和3年3月に沖縄県で開催された第18回九州中学生選抜軟式野球大会にて、鹿児島県代表として出場した川内中央中が劇的なサヨナラゲームで大会初優勝を飾りました!3月22日母校に凱旋したチームの様子をお伝えします。

グラウンドに輝く横断幕

この大会、川内中央は長崎代表の波佐見、地元沖縄代表の今帰仁と対戦し、両試合とも1点差で勝利をおさめ、決勝へと駒を進めました。決勝の相手は福岡代表の箱崎。箱崎は準決勝で大分代表の強豪校明豊を逆転勝利で退け、勢いに乗って決勝へ。初対戦となる箱崎を相手に四回まで3点を先行される展開でしたが、五回に1点、六回に追加点を挙げ、3-3の同点で規定の七回を終了。延長八回タイブレークでの勝負となりました!

試合レポート参照:沖縄県中体連野球専門部ウェブサイト

キャプテン・エースの清水くん(左)副キャプテンの濱上くん(中)4番・サヨナラ打を決めた的場くん(右)

延長八回表の攻撃を0点に抑え、迎えた中央中の攻撃。タイブレーク仕様で2塁に9番打者、1塁に1番打者を置いてのスタート。2番打者が手堅く送りバントを決め、続く3番打者が四球で出塁。満塁となったところで4番の的場くんがバッターボックスへ。これ以上ないチャンスに的場くんは「前の堀之内がフォアボールで出て、絶対に自分が決めてやろうと思い打席に立ちました」と強い気持ちで振り切った一打は、センターオーバーのヒット!4-3とし、劇的なサヨナラ勝ちで歓喜の初優勝となりました。

投げる方では、エースの清水-濱上のバッテリーから、濱上が継投し逆転勝利を呼び込みました。濱上くんは「(キャッチャーとして)清水の球を受けながら、どのバッターがどういうボールを打つかを見ていた。キャッチャー(上園)と連携して抑えることができた」と会心の投球を振り返ります。

キャプテン清水くんは「優勝はとてもうれしい。チャンピオンになる!という気持ちで臨んだ大会でした」と語り、勝利の要因に「チームの仲の良さ」を挙げました。副キャプテン濱上くんも「ピンチになってもマウンドにみんなで集まり、次のプレーをどうやるかしっかり確認できたのが良かった」とチームメイトへの信頼がうかがえました。決勝打の様子が新聞に掲載された的場くんは「新聞に写真が載っていて優勝したんだな、と実感がわきました」と満足げな表情でした。

目指すは全国大会出場!そして勝利!

今年の3年生はすごい、と期待を集めるチーム。4月には新入部員も加わり勝負の1年を迎えます。「この勝利を糧に、全国大会への出場と勝利を目指します」と話す堀之内くん(前列左端)。清水キャプテンは「これからもチームみんなで仲良く、元気よく。支えてくれる人たちに感謝して、恩返しできるようにしたいです」と決意を新たにしていました。

体育館での祝勝会

「野球部はいつも、平日も休日もハードな練習をしていて、すごいなと思っていました」と努力を讃える生徒会長の言葉に、清水キャプテンは「ありがとうございます。これからも他の部活も引っ張っていけるように、もっともっと頑張ります。応援よろしくお願いします」と感謝を伝えました。

在校の2年生が出迎えた

新型コロナウイルスのため、あらゆる世代の競技大会に制限を強いられた昨シーズン。思うように部活動ができない状況を経て、大会開催に少しずつ目途が立ちつつあります。薩摩川内市でスポーツに励む皆さんと、その努力の輝きをこれからもお伝えしてまいります。

取材協力:川内中央中学校、同野球部、保護者の皆さん