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川内から全国へ!ウインターカップへ挑む。前編

高校バスケの集大成となるウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選手権大会)。その代表を決める鹿児島県予選が11月5日から4日間にわたり、サンアリーナせんだい等で開催される。バスケットのまち川内から、最後となる全国の切符を目指す川内高校、れいめい高校、男女4チームの横顔を紹介する。

3年生の花道を飾ったSENDAI FINAL

新型コロナウイルスの影響を受けてあらゆる公式大会が中止となり、部活動や学校生活すらままならなかった上半期。薩摩川内市では6月下旬に「SENDAIファイナル」と銘打ち、市内の高校3校・男女6チームによる交流試合を開催。例年であれば、インターハイ(高校総体)を節目としていた3年生を涙と笑顔で送りつつ、ようやく試合ができた喜びと安堵に包まれた1日となった。

SENDAIファイナル

引退する3年生は本大会でひと区切りとなった。昨年はインターハイの舞台となったサンアリーナせんだい。熱狂を間近に体験し、今年に期する思いは各チームとも強かっただろう。夏の時点では市や県をまたいでの対外試合が組めず、思うような練習もできない状況ではあったが、選手・コーチは気持ちを切り替え、次の目標に向けてチームを始動させていった。

ウインターカップ2020 鹿児島県予選へ向けて

れいめい高校

地元開催となった昨年のインターハイ。初優勝で鹿児島県代表の座をつかんだれいめい。続くウインターカップ出場も期待されたが、エース川路を怪我で欠き、決勝で鹿児島女子に惜敗。リベンジの場となった今年1月の新人戦決勝でも、おなじ鹿児島女子に1点差で競り負け、悔しさを抱えて迎えた今シーズン。川路が怪我から復帰し、下級生も力をつけてきた現在。本番に向けてチームは上り調子のようだ。

キャプテン家後ひかり(中央)副キャプテン福元里莉奈(左)同・川路悠佳(右)

ラストとなる3年生。すべてを賭けます!

「ウインターカップの全国大会が開催されるかもわからない時に、3年生7人が残ると決意してくれた。すごく感謝しています」と松永監督。県外チームと試合ができないなか、8月に合宿を行ったという。「県外・対外試合ができないなら、相手ではなく自分の心と勝負」だと、目標達成シートに取り組むなど、自分たちの課題や目的を見つめ直した。「こういう状況だからこそ、できたこと。私自身、川内高校男子バスケ部の練習を見学させてもらったり、外部コーチに指導をしてもらったりと、川内の環境を最大限に活用させてもらっています」と語る。

チームを率いて3年目となる松永監督

9月下旬には、ライバルである鹿児島女子、延岡学園、鹿屋体育大らと強化試合を行った。通常、県大会上位で対戦が予想されるチームとの練習試合は避けるところだが、このような状況にあって、鹿児島女子の福嵜監督と「鹿児島県女子バスケのレベルを上げていきましょう」と、思いが一致した結果だった。

爆発力のあるオフェンスに期待

インターハイ初出場となった昨年は「決して得点力のあるチームではない」と話していた松永監督。今のチームを「オフェンスが好きなチーム。かみ合った時の爆発力はすごい」と賞賛する。「高さがあるのでインサイド中心にゲームを作っていたが、やっぱり大きくても走る、あたりまえのことをきちんとする、というのが大事だなと。ディフェンスでプレスをかけてブレイクを出す、ということもできるようになった」「高さのある3年生の窪田、村田、川路、2年生の森、永徳で得点を重ねたい。キャプテンのポイントガード家後を追いかけて、同じポジションの2年生岩下も成長している」と、チームの変化に手ごたえを感じている。

目標は全国BEST16!

手探りの強化が続いた今季。「ようやくここまで来ました」と話す松永監督。「目指すは全国の舞台です。調子が良くても、すぐ崩れたりもするので、調子に乗りすぎず、沈みすぎず。手綱を締めてしっかりと戦いたい」とチームを引き締める。家後キャプテンに目標をたずねると「圧倒的な力で勝ちます!」と元気に答えてくれた。迷いのない力強い言葉に、チームの笑顔が弾ける。

初戦は5日(木)いちき串木野総合体育館で13時30分開始予定。6日からはサンアリーナせんだいに舞台を移し、準決勝、決勝と勝ち進むことが期待される。女子決勝は8日(日)10時開始予定。勢いに乗り、ウインターカップ初出場を笑顔で勝ち取りたい、れいめいだ。

川内高校

男子の活躍に続きたい川内女子。SENDAIファイナルを経て3年生2名が残り、下級生と共に最後の大会へと臨む。昨年度の最高戦績は南部九州大会鹿児島県予選の3位。新チームとなった今季、初となる公式大会でどこまで勝ち上がることができるか?チャレンジが始まる。

キャプテン佐藤瑠月(中央)副キャプテン小囿優香(左)同・小囿優心(右)

川内は2年生がキャプテン、副キャプテンを務める。佐藤は重富中出身。寮生活を送りながら、勉強と部活動の両立を実践。宮之城中出身、双子の小囿姉妹と共にチームを引っ張る。

3年生とマネージャー陣

チームを率いる小原監督は「まじめでとにかく一生懸命頑張るチーム。試合中、あまり考えすぎないように。明るくプレーして欲しいね」と話す。川内の初戦は5日(木)9時、いちき串木野市総合体育館で鶴丸と対戦する。力のある佐藤キャプテンを中心に初戦を突破し、シード校・鹿屋女子との対戦に駒を進めたい。れいめいとの練習試合ではいい動きをみせていた川内。期待しましょう!

ウインターカップ鹿児島県予選はサンアリーナせんだいほか各会場にて、どなたでも観戦できます(※サンアリーナせんだい以外の会場では入場制限有り)コロナウイルス感染防止にご協力のうえ、会場での観戦・応援をお待ちしています。

【放送予定】7日準決勝、8日決勝はKKB鹿児島放送のアプリ「KAPLI」にて生中継。8日決勝はバスケットLIVE!でも放送されます。

FMさつませんだいでは、8日の男女決勝・試合後にインスタライブ「熱闘!アフタートーク」を行います。サンアリーナせんだいから試合の振り返り、選手の素顔などお届けしたいと思いますので、お楽しみに!FMさつませんだいインスタグラムアカウントはこちら。れいめい、川内ともに地元一丸となって後押ししましょう。応援よろしくお願いします!