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36 Hours in Koshiki island(1)

こしきまるたびフリーチョイスを使って、とってもお得でプライベート感のある旅はいかがですか。甑島は初めてという方もリピーターの方にも、参考にしてもらえたら嬉しいです。自然に親しみ、自分を見つめる。甑島1泊2日の旅。

甑大橋の夕暮れ

8:50 川内港-9:40 長浜港

今回もお天気に恵まれた。朝の時間帯だと薩摩川内市内中心地から川内港までは車でおよそ20分。高速船甑島に乗船、柳山の風車が見送ってくれる。初乗船ならデッキに出て潮風を受け、写真を撮るのも楽しい。川内港から里港までは50分。1時間もしないうちに日常から少し離れることができる。

9:50 里港バス停

今回は甑島在住の友人と合流するため、レンタカーは使わず公共バスで移動。高速船甑島を降りて10分後、里港バス停で乗り中甑港で降りる。運賃150円。

10:06 中甑港到着-10:20 観光船かのこ乗船

「観光船 かのこ」。鹿島断崖を巡るコースでは甑島独特の地層と青い海を堪能できる。1時間コースで大人2500円。船長とアテンダントの2人が案内する。中尾勝志さん(写真)は元漁師。観光船の操縦も行う。甑の海を知りつくすプロが島の成り立ち、見どころを説明する。

藺おとし断崖

門口岩(がいせんもん)

季節により満潮、干潮、太陽光の差し方は変わり、海や断崖も違う表情になる。

コースのハイライト「鶴穴」。どうですか、この青さ!カプリ島の「青の洞窟」に勝るとも劣らない迫力。見どころでは船の速度を落とし、ゆっくりと鑑賞できる。できることなら船から海に飛び込み、透き通る青に包まれたい。

鳥ノ巣山展望所からの眺め。8月29日の開通式では観光船かのこが祝祭の華を飾った。

海上から見る甑大橋はさらに雄大だ。冬場は海がしけやすいため、春夏秋の好天に恵まれたら、ぜひ乗船してほしい。

11:30 中甑港 コシキテラス

夏野菜バーガー+ドリンク 950円

ランチには手作りのフレッシュバーガー、カレー、焼きたてパンなどが頂ける。なかでも上甑の名産きびなご、下甑の名産たかえびを贅沢に盛り込んだ「スペシャル断崖バーガー」はいちおしメニュー。大きな口を開けて、かぶりついて。

甑島の未来を描くリーダー、山下賢太さん。山下商店、FUJIYA HOSTEL、コシキテラスなどの運営を行う東シナ海の小さな島ブランド株式会社の代表を務める。新たにベーカリーショップ、宿泊施設のオープンも控え、ますます忙しくなりそうなケンタさん。「仲間と一緒にキッチンにも入るし、接客もしますよ!」と笑う。地元のおじいさんと島ことばで語らう姿も。

もとは旧中甑旅客待合所だったコシキテラス。海や釣り人をのんびり眺めながら過ごせるスペースには、甑島の名産品を集めたショップやカフェ、観光船かのこ受付窓口を備え、地域・観光の交流拠点となっている。

コシキテラスの人なつこい猫たち。時間を忘れて遊んでしまいそう。

13:01 中甑港バス停 出発

中甑港から長浜行バスへ乗車。公共バスも、もちろん甑大橋を通過する。ローカルバスで甑大橋を楽しもう♪

13:22 鹿島港 到着

串木野新港からのフェリーニューこしき。到着に合わせてバスも着く。鹿島港で降車。

フェリー正面の顔。

長浜行きのバスが来るまで、しばし待ち時間。小さな魚が泳いでいる。

13:45 鹿島港バス停 出発

下甑に入るとバスはかなりの山道を走る。鹿島港を出たフェリーニューこしきと追いかけっこをするように、濃い緑の中を進んで行く。山道からは小さな浜辺の集落が見え隠れし、公共バスはそのひとつずつに停まっていく。静かな集落は海のきらめきに包まれて、誰にも見つかっていない宝物のように思えた。

36 Hours in Koshiki island(2)に続きます。

※高速船甑島、観光船かのこ、公共バスの運行、料金等はすべて2020年10月取材時の情報です。