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燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会炬火トーチ受渡式

世の中には暗いニュースが流れる昨今、この日は一つの灯りにともされた日になったのではないだろうか。
令和2年6月2日、薩摩川内市役所にて行われたのは、『燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会炬火トーチ受渡式』


トーチのデザイン

 第75回国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の大会にて使用される炬火トーチ。
炬火とはオリンピックの聖火に当たるもので「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の
両大会期間中選手を見守るシンボルとなる火の事だ。
本市の川内商工高等学校3年・福永沙夏(ふくなが・さな)さんから本市市長であり、
燃ゆるかごしま国体薩摩川内市実行委員長でもある岩切秀雄会長にそのトーチが受け渡された。


受け渡しの様子

炬火トーチは436作品のデザインの中から選ばれた。
この炬火トーチは福永さんのデザインを元に本県の国指定伝統工芸品である『川辺仏壇』の技術を活用し制作された。
福永さんは川内商工高等学校に入学した1年生の時入部した美術部の顧問の先生に薦められ、炬火トーチのデザインに着手することを決めた。
元々絵を描くことやデザインをすることが好きで、将来も同様の仕事に就きたいと思っている福永さんはこのデザインに関して1日で構想を固め、1週間でデザイン画を起こしたと言う。


川内商工高等学校3年・福永沙夏さん

デザインのポイントは鹿児島の豊かな自然の美しさ。
県の鳥である「ルリカケス」と県の花「ミヤマキリシマ」を組み合わせることにした。
またトーチの形もよく考えられている。
持ち手の部分は三角柱で下に行くほど細くなっていくデザインになっている。
これは持つ人のことを考えてのこと、四角にするより持ちやすくなるそうだ。

福永さんは「国体が開催されるかどうかとても難しい時期ではありますが、開催されることを願っている」と語っていた。