鹿児島県薩摩川内市のコミュニティ放送局

入来麓の新銘菓「雪窓院」

中世の町並みを今に伝える歴史の薫り高い入来麓地区。かつて、この地を治めた入来院家から島津家に嫁いだプリンセスがいます。入来院重聰(しげとし)の娘、雪窓院(せっそういん)と呼ばれる女性です。この入来の姫君をテーマにした新銘菓「雪窓院」が誕生しました!

「雪窓院」の雪から、白いかるかん生地を使い、入来特産の金柑を練り込んだ白あんを包んだお菓子。金柑がほのかに香り、さわやかで上品な味わいです。

現在のほぼ薩摩川内市にあたる地域を治めていたのは、鎌倉時代に関東から薩摩の国に下向してきた渋谷氏一門。渋谷氏の5人の子どもたちは、それぞれ支配した土地にちなみ、高城家、祁答院家、鶴田家、東郷家、入来院家、と名乗りました。

雪窓院は、薩摩統一を果たした島津貴久に嫁ぎ、戦国を代表する武将を産み育てます。薩摩・大隅・日向の統一を果たした義久。戦国最強の武将とも呼ばれ、関ヶ原の敵中突破で有名な義弘。金吾さあ踊りで今も地域の人びとに親しまれている歳久。この三人の母親が雪窓院なのです。

泰平寺にある和睦の像。右が島津義久。義久は川内の泰平寺に向かう前、母・雪窓院の菩提寺に立ち寄り、剃髪したのち、秀吉と面会しています。

奥村卓さんのウェブサイト “Soogle Magazine” より

この「雪窓院」をもっと知ってもらいたい!と、お菓子の開発に着手したのが、入来の地域おこし協力隊、奥村卓さん。もともと「入来の歴史にひかれ、鹿児島へのUターンを機に協力隊に応募しました」とのこと。「かしの樹」の協力を得て「雪窓院」を共同開発しました。

かしの樹店内

かしの樹代表、前園雅彦さん。菓子職人さんと共に、甑島の塩を使った「こしき散策」、川内川あらしをテーマにした「朝霧」など、薩摩川内に対する愛とアイデアがいっぱい詰まったお菓子をプロデュースしています。「地元産の素材を使って、川内のPRになればという思いで開発しています。川内もお菓子も売れて欲しいね(笑)」

こちらも「雪窓院」をテーマにした「雪姫ロール」。真っ白なスポンジ生地で、練乳クリームと求肥を包んだロールケーキです。「お菓子を楽しみながら、薩摩川内の歴史を知るきっかけになってくれたら」と語る前園さん。

かしの樹は2001年オープン。厳選した素材をつかった和洋のお菓子を多数、取り揃えています。

地域の人びとのくつろぐ場になって欲しいと、ゆったりとした喫茶スペースを設けています。

入来麓・旧増田家住宅にて

FMさつませんだいのスタッフルームにて

観光のお土産に、また普段づかいのちょっとした手土産にも。この地の歴史に思いを馳せながら、薩摩川内・入来の新しい銘菓「雪窓院」を、ぜひご賞味ください。2018年4月20日~かしの樹にて、販売開始予定です。今後、入来麓でもイベント時などに販売する予定がございます。お楽しみに♪

御菓子処 かしの樹
薩摩川内市平佐町4221-1
℡ 0996-27-7070

※参考資料『ふるさと薩摩川内学』

SNSでフォローする
関連記事