2018年3月1日。鹿児島県下の公立高校では卒業式が行われました。川内高校では毎年、卒業後50年の皆さんを招待し、在校生とともに卒業式に参加する習わしがあります。第70回卒業式には、20期の皆さんが参列されました。
ずらりと整列。316名の卒業を祝います。
50年前の卒業生の皆さんの席
可愛山同窓会、中俣知大会長
卒業生を見送って
しばし余韻に浸りつつ、20期の先輩方も会場を後にしました。
川内高校敷地内にある可愛山同窓会館。同窓会事務局のほか、2階には可愛山ギャラリーも完成。同校の卒業生である、画家・イラストレーター生頼範義さんの大作「我々の所産」が展示されています。
映画「ゴジラ」や「スターウォーズ」等のポスター、イラストレーションを手掛けたことでも有名な生頼範義氏は、兵庫県明石市の出身。薩摩川内市には第二次世界大戦中に疎開で訪れ、8歳から18歳まで過ごしました。そのご縁で、川内高校に「我々の所産」、川内歴史資料館に「破壊される人間」が所蔵されています。可愛山ギャラリーの見学は無料となっています。ぜひご覧ください。
在校生の皆さんが、先輩をおもてなし
卒業式終了後、薩摩川内市内のホテルにて、20期の同窓会「四三会」開催
山口健一氏による乾杯の音頭を皮切りに、にぎやかな会がスタート
クラスごとに檀上に上がり、自己紹介と近況報告、記念撮影
銀杏の木のまな板を手にする吉留氏
工事で伐採のイチョウ まな板に 川内高同窓会・PTAが企画 https://t.co/PLyC6I7OdS #南日本新聞 #鹿児島 pic.twitter.com/4GcyLJzHr9
— 南日本新聞 373news.com【公式】 (@373news_twit) March 4, 2018
同校の校舎改修に伴い伐採された銀杏の木を利用し、同窓会のメンバーで仕上げたもの
「新聞やFMさつませんだいが紹介してくれたおかげで、電話が鳴りっぱなし。大きな反響を頂きました」とのこと!
まな板は完売御礼。表札用は在庫があるそうです。1枚500円(2018年3月8日現在)
中庭に並んでいた銀杏の木。通常は職員さんが清掃するところ「せっかくだから、この季節はこのままにしておこう」と、一面に散り敷く銀杏をみんなで楽しんだり、PTAのスタッフで銀杏の実をひろって加工し、先生たちにふるまったりということもあったそう。
卒業式に先立ち、20期代表として中俣氏、山口氏の両氏には、FMさつませんだいにも出演頂きました。ふるさと薩摩川内の思い出、そして旅立つ若者へのエールを送って頂きました。
「仲間って、故郷っていいものです。一緒にすごした仲間を大切にしてくださいね」との言葉が印象に残りました。薩摩川内が、皆さんにとって、いつでも戻り、集まれる場でありますように。
取材ご協力:鹿児島県立川内高等学校、可愛山同窓会20期「四三会」